富豪刑事 Balankce:UNLIMITED

Special

各話解説 check-10

  • 大助と加藤の「バディらしい」やり取りが見られるようになってきましたが、
    特にお気に入りのシーンがあれば教えてください。

    大助と加藤の「バディらしい」やり取りが
    見られるようになってきましたが、
    特にお気に入りのシーンがあれば教えてください。

    僕自身がどこというのは難しいのですが、副シリーズ構成の村上さんは、なぜかやたらと「パイプの上をハイハイで進む大助と加藤のシーン」が気に入っているようでした。
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  • 加藤は以前から「ヒーロー」と「公務員」の狭間で揺れていました。
    理想と現実の差に悩むことは、一般社会においてもよくある問題かと思います。
    このテーマを加藤に背負わせることになった経緯を教えてください。

    加藤は以前から「ヒーロー」と「公務員」の狭間で
    揺れていました。
    理想と現実の差に悩むことは、
    一般社会においてもよくある問題かと思います。
    このテーマを加藤に背負わせることになった
    経緯を教えてください。

    元々は、「大富豪でルール無用、目的のためには手段を選ばない大助」というキャラクターと対になる存在として、加藤というキャラクターを作りました。
    そして出来上がったのが、「庶民的で、正義感の強い加藤」でした。
    ストーリーに関しても、「両親の死の謎を解く」という大助の物語がシリーズを通しての本線として先に決まっていて、加藤の抱えているドラマについてはその後に作っていきました。
    加藤というキャラクターが固まっていく中で、庶民的で常識的な警察官として自らを規定する男がハチャメチャな相棒を得て殻を破っていく……公務員からヒーローになっていくというドラマがふさわしいのではないかという話になりました。
    物語の前半は、警察官の先輩である加藤が大助を引っ張る形で物語が進行していますが、後半は立場が逆転して、加藤が大助に引っ張られ、それにともなって殻を破っていく……という形でシリーズを構成しました。
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  • 大助や加藤とアクションを繰り広げたフランツ・ワインスキーは、
    右腕にヴォルテクスガンを装備し、"武器商人のボディーガード"らしいビジュアルでしたが、
    彼はどのような"敵キャラ"をイメージして生み出されたのでしょうか。

    大助や加藤とアクションを繰り広げた
    フランツ・ワインスキーは、
    右腕にヴォルテクスガンを装備し、
    "武器商人のボディーガード"らしいビジュアルでしたが、
    彼はどのような"敵キャラ"をイメージして
    生み出されたのでしょうか

    彼は伊藤監督や副シリーズ構成の村上さんから出てきたキャラクターだったと思います。
    闇の武器商人のボディーガードとして神戸家にまつわる人間なので、テクノロジーによって自らの体を改造している男が良いのではという話になり、あのような形になったと記憶しています。
    基本的に僕は、キャラクターよりもストーリーに目が行ってしまいがちなので、こういうキャラを創る際は伊藤さんや村上さんにアイデアを借りることが多かったです。
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  • 第10話は、今まで見られなかった肉弾戦や大助と加藤が協力するシーンなど、
    本編の中でも特に盛り上がった話数でした。その舞台として船上を選んだのは何故ですか?

    第10話は、今まで見られなかった
    肉弾戦や大助と加藤が協力するシーンなど、
    本編の中でも特に盛り上がった話数でした。
    その舞台として船上を選んだのは何故ですか?

    第6話から第9話が、神戸家の謎の核心にある〝アドリウム〟に辿り着くまでのお話になることは構成で決まっていたので、そのゴールである〝アドリウムの在処〟をどこにしよう? というところからスタートしました。
    実はアドリウムという物質のもととなる鉱物は第5話に出てきたポリアドル共和国にあるので、そこから採掘した鉱物を秘密裏に精製しているのだろう……しかし、そういった作業を日本の国内でやるとすぐに露見してしまいそう……だったら、巨大なタンカーか貨物船にしてはどうだろう?
    露見する可能性も減るし、アドリウムを各地に運搬することも容易だし、大助や加藤が活躍する場としても変化に富んでいて面白そうだし、一石三鳥じゃないか! と。
    そんな経緯で、大助と加藤は船で戦うこととなりました。
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