富豪刑事 Balankce:UNLIMITED

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各話解説 check-2

  • 大助と加藤の捜査方法の違いが浮き彫りになるエピソードでしたが、 第2話を構成する要素として大事にされたテーマやポイントはどんな部分でしょうか?

    大助と加藤の捜査方法の違いが浮き彫りになる
    エピソードでしたが、
    第2話を構成する要素として大事にされた
    テーマやポイントはどんな部分でしょうか?

    まず第一話で大助と加藤の性格的なギャップを描いたので、その性格の違いが、実際に事件を捜査する上でどのように現れるのかを見せることが、第2話の役割でした。
    加藤は、人間的な付き合いをもとに心情に訴えたり、根性で張り込んだりと伝統的なやり方で捜査を進めるのに対して、大助は汗もかかず、お風呂にもしっかり入り、金の力を使って優雅に捜査を進めます。
    そしてその様子を加藤がまざまざと見せつけられることによって、「こいつとは絶対合わない!」と感じ、一話よりむしろ溝が深まってしまいます。
    加藤の大事にしているものが、大助の金の力によって軽々と乗り越えられていくさまを描くことがこの話数の目標でした。
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  • 今回は薬物犯罪を追うお話でしたが、取り扱う事件のチョイスはどのようにして決まっていったのでしょうか?

    今回は薬物犯罪を追うお話でしたが、
    取り扱う事件のチョイスはどのようにして
    決まっていったのでしょうか?

    かなり記憶が曖昧ですが、松本清張の小説を原作とした『張り込み』という映画を頭に置いてお話を考え始めたような気がします。
    反発しながらも“相棒”になってしまった二人が、物理的に近い距離にいなければならない状況を作りたかったのだと思います。
    シチュエーション的に地味になりがちなので、少しでも華やかさを加えようと芸能人をターゲットにしました。
    あと、この話数で神戸鈴江を出さなければいけなかったので、その兼ね合いもあって、このような事件になりました。
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  • 鈴江が大助の指示で内偵していたことを、大助は加藤に知らせませんでしたが、
    このあたりは何か理由があったのでしょうか?

    鈴江が大助の指示で内偵していたことを、
    大助は加藤に知らせませんでしたが、
    このあたりは何か理由があったのでしょうか?

    大助が、鈴江という民間人を使って内偵させていることを知ったら、まっとうな警察官たらんと考えている加藤は確実に反対するだろうから知らせなかったのだと思います。
    というかそれ以前に、この時点では、大助は加藤のことを相棒とは思っていないので、言う必要を感じていなかったというのが正確なところでしょうか。
    かわいそうな加藤……。
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  • 神戸邸が初出となる回でしたが、外観・内観共に規格外のレベルであることが分かりました。 屋敷のイメージはどのように決まっていったのでしょうか?

    神戸邸が初出となる回でしたが、外観・内観共に
    規格外のレベルであることが分かりました。
    屋敷のイメージはどのように
    決まっていったのでしょうか?

    企画の初期に、脚本打ちのメンバーで赤坂離宮へ見学に行きました。
    ただ、そのまま使うというよりも「お屋敷」の雰囲気を掴むのが目的で、神戸邸は赤坂離宮を何倍にもスケールアップしたものになりました。
    所在地は少し郊外にしようかという意見も出たのですが、「大学の同級生に、さる文豪の子孫で“東京都新宿区×ー×”っていう住所の奴がいた」「カッケー」などという雑談と共に、「神戸家なので日和らずに都心のど真ん中にしよう!」となりました。
    地上階がレトロな雰囲気であるのに対して、地下を近未来的な空間にすることによって二面性を持たせ、神戸家のイメージに奥行を出すようにしました。
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